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オモリグのリールは4000番ノーマルギアで十分|1万円台を8年使った実体験
オモリグを始めようとしてリールを調べると、だいたいこう書いてあります。
「4000番のローギアがいい」。
結論から言うと、私もこれに賛成です。ただ、その先が知りたくないですか。ほんまに専用のリールを買わなあかんのか、いくらのを買えばええのか、イカメタルで使っているリールは流用できひんのか。
私が舞鶴・宮津のオモリグで使っているのは、ダイワのレガリス LT4000D-Cです。6〜8年前に大阪の釣具屋で8,000〜9,000円くらいで買った、いわゆるエントリーモデル。しかももともとはオモリグ用に買ったリールですらありません。
この記事では、その1台を実際に使ってきた立場から、番手・ギア比・ハンドルの向き・ドラグ・手入れまで、正直に書いていきます。値段の高いリールを勧める記事にはしません。
この記事は私(カビラ)の実体験がベースです。スペックや価格はメーカー・販売店の表記を2026年9月時点で確認したものです。価格は変動しますので、購入時は各ショップでご確認ください。
結論:4000番・ノーマルギア・1万円前後で十分です
先に答えを書いておきます。
| 項目 | 私の結論 |
|---|---|
| 番手 | 4000番 |
| ギア比 | ノーマルギア(5.2前後) |
| 予算 | 1万円前後から。出せても2万円あれば十分 |
| ハンドル | キャストする向きに合わせて固定(私は左) |
| カウンター | 要りません |
理由はこのあと1つずつ書きますが、いちばん大事なのはここです。オモリグのためにリールを新しく買う必要は、必ずしもありません。青物用の4000番を持っている人なら、たぶんそれで足ります。私がそうでした。
私のリール:ダイワ レガリス LT4000D-C

スペックはこうなっています。
| 項目 | レガリス LT4000D-C |
|---|---|
| ギア比 | 5.2(ノーマルギア) |
| 巻き取り長さ | 82cm/ハンドル1回転 |
| 自重 | 245g |
| 最大ドラグ力 | 12kg |
| PE糸巻き量 | 1.5号-430m/2号-300m/2.5号-260m |
| 購入時の価格 | 8,000〜9,000円くらい(6〜8年前) |

ひとつ先にお伝えしておくと、このLT4000D-Cは販売終了していて、新品ではもう手に入りません(2026年9月時点で、楽天では中古と補修パーツばかりでした)。今から買う人向けの話は最後の章にまとめています。
そもそもオモリグ用に買ったリールではありません
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
私がこのリールを買ったのは、「泳がせ釣り」と「ショアジギング」のためでした。狙いは青物です。イカのことなんて1ミリも考えていません。
青物狙いなので、巻きの速さよりパワーが欲しかった。だからハイギアではなく、ノーマルギアを選びました。
そのリールが、数年後にオモリグで大活躍することになるとは、買ったときは思ってもいませんでした。
これはナイトアオリをオモリグで釣るのときと同じ話です。あのときも、ティップラン専用のタックルを持っていないのに、オモリグの道具そのままでアオリイカが15杯釣れました。釣りの道具は、案外となりのジャンルに流用が効きます。
これから道具を揃える人は、いきなり「オモリグ専用」を探す前に、手持ちの中に4000番クラスのスピニングがないか、一度見てみてください。あるなら、それで一晩やってみてからでも遅くありません。
なぜ4000番なのか
理由は2つあります。
① 糸がたっぷり入る
私はPE0.8号を300m巻いています。銘柄はYGKのスーパージグマンX4。10mごとに色が変わるタイプなので、今どのくらい落ちたのかが分かりやすいです。

私の場合は下巻きをせずに、0.8号を300mそのまま巻いています。……とはいえ、巻いたのが昨年のことなので、記憶がちょっとあやふやなところもあります。スプールの表記は「PE2号-300m」なので、0.8号ならもっと入る計算です。気になる方は、糸を巻くときにお店で相談してみてください。
② 水深60〜80mを釣るから
舞鶴・宮津でオモリグをやるとき、私がよく釣る水深は60〜80mです。シンカーは25号が基本。潮が速ければ30号、緩めば20号まで落とします。
この水深を一晩やると、巻き上げの回数がとんでもないことになります。小さい番手だと単純に巻き取り量が足りず、回収に時間がかかる。4000番なら1回転で82cmです。
釣り方そのものについてはオモリグの釣り方入門に書いています。
なぜノーマルギアなのか
ここは意見が分かれるところですが、私はオモリグならノーマルギアに軍配が上がると思っています。
「ノーマルギアでよかった」と実際に感じたのは、この3つの場面です。
- 80mの底からシンカー30号を巻き上げるとき
- 潮が速いとき
- 大剣サイズが掛かったとき
どれも「重いものを巻く」場面です。ハイギアは1回転でたくさん巻けるかわりに、そのぶん巻きが重くなります。深い場所の釣りでは、この巻き重りがじわじわ効いてきます。
正直に書いておくと、ハイギアのほうがええなと思う場面もあります。それは、底から一気に回収するときです。移動のときや、仕掛けを入れ直すときですね。ここだけは「ハイギアやったら速いんやろな」と思います。
ただ、それ以外はずっとノーマルギアの恩恵のほうが大きい。だから私は、次に買うときもノーマルギアを選びます。
ここだけ注意:同じイカ釣りでも、イカメタルで使うベイトリールのほうは私はハイギアです。タナを探り直す回数が多い釣りなので、回収の速さがそのまま誘える回数につながるからです。詳しくはイカメタルのカウンター付きリールに書いています。ベイトはハイギア、スピニングはノーマルギア。逆になるのが面白いところです。
ハンドルは左。理由は「投げるから」
私はオモリグ用のスピニングは左ハンドル一択と決めています。
理由は単純で、オモリグはキャストするからです。私は右利きなので、右手で投げて、そのまま左手で巻ける体勢に移りたい。持ち替える動作が1つ減ります。
竿への付き方も、スピニングとベイトで逆になります。
| オモリグ(スピニング) | イカメタル(ベイト) | |
|---|---|---|
| リールの向き | 竿の下向き | 竿の上向き |
| キャスト | する | 基本しない(真下に落とす) |
| 私のハンドル | 左 | どちらでも可 |
私はこの持ち替えを、やりにくいと感じたことがありません。ただそれは、もともとバス釣りを20年以上やっていて、スピニングもベイトも、右ハンドルも左ハンドルも使ってきたからだと思います。
慣れていない人はたぶん使いにくいです。イカメタルとオモリグで、ハンドルの向きはどちらかに統一したほうがええと思います。
船の上は暗いし、揺れるし、隣に人がいます。持ち替えで迷う時間は、そのまま誘えない時間です。
ドラグは「手で引いて少し出る」。締めすぎると泣きます
ドラグ(魚が強く引いたときに糸が出ていく機能)の設定は、手で引っぱって少し出るくらいにしています。数値で管理はしていません。
なぜ緩めにするかというと、イカは身が柔らかいからです。
私はイカメタルを始めたころ、ドラグをガチガチに締めていました。せっかく乗ったのに、巻いている途中でフッと軽くなる。上げてみると——
カンナ(スッテやエギの傘針)に、ちぎれた足だけが引っかかっているんです。あれは悲しくなりました😭

これが「身切れ」です。締めすぎたドラグは、イカの身を切ります。もし今ガチガチに締めている人がいたら、一度緩めてみてください。私はそれで乗ってからのバラシが減りました。
アタリの取り方や誘いについてはイカメタルの誘い方5パターンにまとめています。
イカメタルのベイトリールで、オモリグはできる?
結論、できます。
検索でもよく見かける疑問なので、ここははっきり書いておきます。
「オモリグ=キャストする釣り=ベイトやと糸が絡む(バックラッシュする)のでは」と心配される方が多いと思います。でも実際にやってみると、オモリグのキャストは上から振りかぶるオーバーキャストではありません。アンダーキャストを軽くするだけです。
この間の釣行でも、イカメタルの仕掛け(オバマリグ)で何回かアンダーキャストをしましたが、バックラッシュはしませんでした。
オバマリグとは:下にメタルスッテ、上に浮きスッテやエギ(ドロッパー)を付ける、イカメタルでいちばん一般的な仕掛けのことです。名前は発祥地の福井県小浜市に由来すると言われていますが、呼び方自体は地方に関係なく使われています。ダイワからは「OBAMARIG SS」という製品も出ていて、パッケージに「オモリグにも最適!」と書かれています。
ですので、「まずイカメタルのタックルで、ちょっとだけオモリグも試してみたい」という段階なら、手持ちのベイトで十分やれます。専用のスピニングを買うのは、やってみて面白いと思ってからで遅くありません。
ロッドについても同じで、私が使っているエメラルダスX イカメタル 65MLB-S・Jのインプレはイカメタル用ですが、メーカーの説明にオモリグ対応と書かれています。2つの釣りの違いはオモリグとイカメタルの違いにまとめました。
本当に注意すべきなのは、リールよりライントラブル
リール選びの話をしておいてなんですが、オモリグで実際に困るのはライントラブルです。
オモリグは25号のシンカーを投げます。この状態で糸が絡むと、キャストの瞬間に力が一点にかかって高切れ(途中からラインが切れて仕掛けごと飛んでいく)が起きます。私も2回やりました。
仕掛けが海に消えていくあの感じ、二度と味わいたくないです。
対策としてやっているのは、地味ですがこれです。
- リーダーとスッテ・エギの結束部は毎回確認する
- キャスト前に、足元の糸がどこかに引っかかっていないか見る
私のリーダーはフロロカーボンの3号を70cmほど。PEとの結束はFGノットの結び方でやっています。
ハンドルノブは社外品に替えました(GOMEXUS)

私のレガリスは、ハンドルノブだけゴメクサス(GOMEXUS)の社外品に替えています。
替えた理由は、ジギングで使ったときに純正のノブが少し使いにくかったからです。結果的に、オモリグでも握りやすくて助かっています。あとは正直に言うと、見た目がカッコよくなりました。これは大事です。
一般には、こういうメリットがあると言われています。
- アルミやTPE製のノブは、純正のプラスチックより滑りにくい(濡れた手でも握りやすい)
- 直径の大きいパワーノブにすると、てこの原理で少ない力で巻ける
- アルミ合金+アルマイト処理で、塩分や砂に強く長持ちする
- 長時間の釣りでも手が疲れにくい
ただ、最後の「疲れにくさ」については、私はあまり実感できませんでした。もともと体力があるからかもしれません笑。ここは正直に書いておきます。
握りやすさと見た目のために替える、くらいの気持ちがちょうどええと思います。
8年使っても壊れない。やっていることは水洗いだけ
8,000円台のリールを6〜8年使っていますが、今のところ不満はありません。巻きも滑らかなままです。正直「この値段でこれかいな、凄いわ」というのが感想です。
やっている手入れは、これだけです。
- 釣行後にリールごと真水で丸洗い
- タオルで水気を取る
- 陰干しで乾かす
これを毎回やっているので、塩が固まってゴリゴリになったことも、ドラグが固まったこともありません。
……ただし、1回だけやらかしています。
洗ったリールを塀の上に置いて乾かしていたら、突風が吹いて落ちました。リールに傷が入って、しばらく立ち直れませんでした。
海でも船でもなく、自宅の塀です。乾かす場所は、風で落ちひんところにしてください。ほんまに。
今から買うなら:4000番ノーマルギアの現行モデル
私のレガリス LT4000D-Cは販売終了なので、今から買う人向けに調べ直しました(2026年9月時点)。
| 機種 | ギア比 | 自重 | 実売の目安 |
|---|---|---|---|
| ダイワ レブロス LT4000-C | 5.2(ノーマル) | 205g | 8,000〜11,800円 |
| ダイワ 26フリームス LT4000-C | 5.2(ノーマル) | 230g | 16,100〜17,575円 |
| ダイワ 23レガリス LT4000-CXH | 6.2(ハイギア) | 225g | 9,500〜12,000円 |
ここ、間違えやすいので注意です。「レガリスの新しいのを買えばええやろ」と思いがちですが、今のレガリスは4000番にノーマルギアの設定がありません(4000番はハイギアのLT4000-CXHのみ)。ノーマルギアで選ぶなら、レブロスかフリームスになります。
予算1万円前後ならレブロス。もう少し出せるならフリームス。私が今から買い直すならフリームスを選びます。
ダイワ レブロス LT4000-C(4000番・ノーマルギア)
ギア比5.2のノーマルギア。実売8,000〜11,800円ほどで、私が買ったころのレガリスにいちばん近い価格帯です(2026年9月時点)。
楽天市場で見るAmazonで見るダイワ 26フリームス LT4000-C(4000番・ノーマルギア)
ギア比5.2・自重230g。実売16,100〜17,575円ほど(2026年9月時点)。もう少し予算を出せるなら、私が今から買うならこれです。
楽天市場で見るAmazonで見るなお、糸巻き量の表記はレブロス・フリームスとも「PE1.5号-200m」です。私のように0.8号を300m巻きたい場合は、購入時にお店で確認してもらうのが確実です。
まとめ:専用リールを買う前に、手持ちを見てください
長くなったので、最後にまとめます。
- オモリグのリールは4000番・ノーマルギアでいい
- 予算は1万円前後から。8,000円台のリールでも8年もった
- 青物用に買ったリールがそのまま使えた。専用機は必須ではない
- ハンドルはキャストする向きに合わせて固定(私は左)
- ドラグは手で引いて少し出るくらい。締めすぎると身切れします
- イカメタルのベイトリールでもオモリグはできる(アンダーキャストを軽く)
- 手入れは真水で丸洗い→タオル→陰干しだけでいい
道具の記事を書くと、つい高いものを勧めたくなるんですが、オモリグに関してはほんまに要らんと思います。リールにお金をかけるより、船に1回多く乗るほうが釣れるようになります。
この秋、オモリグデビューする人の参考になれば嬉しいです🦑
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